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              今日は日記ぽく書いてみたいです。

今日は、穏やかな日でした。昨日整理出来ずにいた大切な写真を整理しました。

懐かしくって、少し胸が苦しかったです。私の旦那さんは、私の昔をよく知っています。

であって、初めて告白されたときの断る理由に言ったから――。



「別にあなたが嫌いなわけじゃないの、けど、私にはあなたを精一杯愛することは無理そう。

私には、とっても大切な人がいたの。今は居ないけど。私は、彼に命を助けてもらった。いや、心の命だよ。

私、病気になってね、あと、半年の命だって告げられたの。

だから、自分が死ぬ準備として、お葬式とか、自分で準備しよう、とかこの世に私がいたって事を残そう、

とか思ったんだけど、一人での外出だめだったの。

そこに彼が来たの。

初めて出会ったのに、話していたの。

死の準備のことを。

彼は、写真ぐらいなら僕も撮れるよって言ってくれたの。驚いたよ。そういってくれるとは、思ってもなかったもん。

止められると思ってたから・・・ね。だけど、約束させられた。

“もう二度と、死を感じさせるようなことは言わないように”って。

おかしい奴だよ。死の準備には手伝うといって、そんなことを感じさせるなって、ほんとに。

まぁ、だいぶ約束破ちゃったけど・・・。

 あ、話それたね。

で、私がたどった人生の道の一部を、止まった絵を残してもらうことにしたの。

それが私の目的にピッタリだったからね。

んで、私が死を感じさせる事言うと、彼はいっつも怒った。半分泣いていたけど。

彼も、病気って、すごく後になって知ったんだけど・・・。

私と同じく余命半年だったの。なのに、怒ったんだよ。

彼は、弱気なことなんて言わなかった。むしろ生き生きしてた。うん、生きてたね。

そんな彼が病気で死んだ時、私は、奇跡的に病気が治ったの。

彼の死を聞いて心がぽっかり穴が開いちゃったなぁって思ったの。そして、気づいたの、

私は彼を愛していだんだって。今も、忘れられないの。だから貴方のことは・・・。」と、

こんな風に昔をべらべら喋って断わろうとしたんだけど、彼は

「それでもいいよ。むしろ、もっと君が好きになった。その思いを大切にしてほしい。

思い出で苦しむかもしれないし、泣くかもしれない。特に、ほんとに大切な人との思い出は。

僕はそこに入り込むことは無理だけど、今生きている僕なら支えることぐらいは出来ると思う。

そういう存在にしてくれないかな?」と言ってくれた。

けど、信じることは出来なかった。“初めだけだよ。”なんて、悲しいことも思った。

けど、まぁ、付き合ってもいいなぁ、とも思った。そこに理屈なんて存在してない。

 今の旦那さんは私を支えてくれている。とっても大切な人になった。

旦那さんは今、出張で居ません。そのせいか昔の思い出に浸る時間が増えました。なんだか甘い物語みたい。

アハハ。うん、昔ほど苦しくありません。だって、支えてくれる人がいるから。

 また、日記らしくないです。これからは、過去思い出し記録にしよっかなぁ。

と思う今日この頃です。予定日まで、あと二十九日です。




  お話  ほーむ