己であること


空を見て羽ばたきたいと思った鳥

けど、鳥はとりであることを忘れていた

己を忘れていた

空に夢見る。

届くはずの空に夢を見る



いのち


生まれたばかりの命

私と変わらない重みの命

けど、私のより小さく見えて、弱く見えて、

なにより、輝いている

美しく、儚く、輝いている

生まれたばかりの命

すぐに壊れてしまう生まれたばかりの命

だから、輝いているのかもしれない

壊れてしまいやすいから



性善


鎧をまとって生きてみる

柔らかで、壊れやすいものを守りたいから

だから、だから

背伸びをしたり、大人ぶってみたり、

否定してみたり、馬鹿にしてみたり、

規則を破ったり、悪いことしてみたり・・・

そうして、守ってみる

非難の目で見られると、もっと鎧を厚く、硬くして守る

その目が、心が、言葉が

潰しそうだから

壊しそうだから

いつか、まとわなくてもいいって思える日までまとい続ける



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